HowTo:使用方法・手順説明

更新日:2021-05-26

フラッシュ書き込み用新規 J-Flashプロジェクトを作成します


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J-Link/Flasher本体との接続、ターゲットボードのデバッグポートインターフェースの設定を行います。

J-Flashプロジェクト設定:パソコン接続モード

  1. J-Flashメニューから「Options → Project settings...」コマンドを実行してプロジェクト設定ダイアログを開きます。
    USB I/F
  2. パソコンとの接続はUSBケーブルで、J-Link/Flasher本体は1台のみ接続する環境ではデフォルト設定の「connection type: USB」で問題ありません。複数のJ-Link/Flasher本体をパソコンに接続(USB)してJ-Flashを使用する場合は、対象J-Link/Flasher本体をシリアル番号を指定して個別に設定可能です。例えば、J-Flashツールから「661234567」シリアル番号の本体を操作したい場合は、以下のように「connection type: USB SN: 661234567」に設定します。(※シリアル番号は本体の裏面に記載されています)
    USB-SN I/F
    LANケーブル接続でJ-Link/Flasher本体をパソコンに接続する場合は、「connection type: TCP/IP」を選択します。TCP/IP項目に対象J-Link/Flasher本体のIPアドレス又は HOSTNAMEを指定します。J-Link Remote Server経由でのリモート接続も可能です。
    TCP I/F

J-Flashプロジェクト設定:ユーザーインターフェース

Engineeringモード(操作コマンド制限なし)はJ-Flashプロジェクトのデフォルト設定です。「Engineering」モードのJ-Flashプロジェクトは、使用可能なコマンドに制限設定がなく、データウインドウから直接データ編集、データファイルの追加・マージなど操作可能です。
J-Flashプロジェクトを「Simplified Mode」に設定して、J-Flashのデータウインドウの内容の書き換え・編集操作を無効にすることが可能です。「Simplified」モード設定のプロジェクトは、データウインドウにRead-Onlyモードで表示されますので、誤ってキー入力しても影響ありません。

User I/F

FAQ参考情報:量産ラインでJ-Flashのデータウインドウの誤ったデータ操作を防ぐことは可能でしょうか?


J-Flashプロジェクト設定:ターゲットインターフェース

ターゲットマイコンとのインターフェースモード(JTAG/SWD/FINE/cJTAG)を設定します。ボード側のデバッグポートインターフェース仕様を確認してモードを設定してください。
※ ターゲットボード側のコネクタ仕様が異なる場合は変換アダプタを使ってください。


SWDモードの設定

「Target Interface」タブの接続モード項目を「SWD」に指定して、ターゲットCPUとのインターフェースをSWDモードに設定可能です。

SWD mode

画面左の“SWD speed before init”項目でCPUの初期化前のSWDクロック値(初期化を行う時のSWDクロック)を設定します。画面右の“SWD speed after init”項目でCPUの初期化後のSWDクロック値(フラッシュ読み書き、ベリファイ等を行う時のSWDクロック)を設定します。自動設定、又はマニュアルクロック(1kHz~12MHz)設定が可能です。
J-Flashプログラムからパソコン経由でフラッシュ書き込みを行う場合は「Auto selection」設定で使用可能です。しかし、スタンドアロン・モードの場合はマニュアル設定が必要となります。


JTAG/cJTAGモードの設定

JTAG/cJTAGインターフェースモードのJTAGチェーン及び速度設定を行います。必ず、ターゲットボードのCPUの仕様に合わせて設定値を指定してください。

JTAG mode

画面左の“JTAG speed before init”項目でCPUの初期化前のJTAGクロック値(初期化を行う時のJTAGクロック)を設定します。画面右の“JTAG speed after init”項目でCPUの初期化後のJTAGクロック値(フラッシュ読み書き、ベリファイ等を行う時のJTAGクロック)を設定します。自動設定、アダプティヴクロック設定又はマニュアルクロック(1kHz~12MHz)設定が可能です。
J-Flashプログラムからパソコン経由でフラッシュ書き込みを行う場合は「Auto selection」設定で使用可能です。しかし、スタンドアロン・モードの場合はマニュアル設定が必要となります。

画面下の“JTAG scan chain information”項目でJTAGポートの詳しい設定を行います。

Auto detection

“Auto detection”項目をチェックし、「Detect」ボタンをクリックしてJTAGスキャンでインターフェースID情報を読み出します。JTAGスキャン情報はLogウインドウに表示されます。“Detailed configuration”項目をチェックして、読み出しましたスキャン情報は確認出来ます。

Simple configuration

“Simple configuration”項目をチェックして、マイコンデバイスのJTAGスキャンチェーン設定を行います。

JTAG Simple config

Detailed configuration

J-Link/Flasher 本体のUSBポートをパソコンに接続しターゲットボードに電源を入れて、“Detailed configuration”項目をチェックして、「Detect」ボタンをクリックしてJTAGスキャンで情報を読み出して表示します。“Detailed configuration”項目ウインドウにマニュアル設定の追加又は編集が可能です。「Verify」ボタンをクリックしてマニュアル設定の確認が可能です。

JTAG Detailes configJTAG Scanchain

FINEモードの設定

Renesas RXマイコン環境の場合は、「Target Interface」タブの接続モード項目を「FINE」に指定して、ターゲットCPUとのインターフェースをFINEモードに設定可能です。

FINE mode

画面左の“FINE speed before init”項目でCPUの初期化前のFINEクロック値(初期化を行う時のFINEクロック)を設定します。画面右の“FINE speed after init”項目でCPUの初期化後のFINEクロック値(フラッシュ読み書き、ベリファイ等を行う時のFINEクロック)を設定します。自動設定、又はマニュアルクロック(1kHz~2MHz)設定が可能です。
J-Flashプログラムからパソコン経由でフラッシュ書き込みを行う場合は「Auto selection」設定で使用可能です。しかし、スタンドアロン・モードの場合はマニュアル設定が必要となります。


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