J-Memツールの起動・設定方法:
J-Link / J-Trace本体のUSBポートをパソコンに接続します。J-Link / J-Trace本体のデバッグコネクタをターゲットポート・基板に接続します。※ボード側のコネクタ仕様が異なる場合は変換アダプタを使ってください。
ターゲットボードに電源を入れて、パソコンのスタートメニューからSEGGER J-Linkソフトウエアパッケージの「J-Mem」プログラムを実行します。
J-Memツール起動後に表示されるConfig(コンフィグレーション設定)ダイアログからターゲットマイコンデバイス環境の設定を行います。
- J-Linkインターフェース設定: パソコンとの接続がUSBケーブルで、J-Link / J-Trace / Flasher本体1台のみ接続する環境ではデフォルト設定の「Connection to J-Link: USB」で問題ありません。複数のJ-Link/Flasher本体をパソコンに接続(USB)している場合は、対象J-Link/Flasher本体のシリアル番号を指定して個別に設定可能です。
LANケーブル接続でJ-Link PRO/Flasher本体をパソコンに接続する場合は、「Connection to J-Link: TCP/IP」を選択します。TCP/IP項目に対象J-Link PRO/Flasher本体のIPアドレス又は HOSTNAMEを指定します。J-Link Remote Server経由でのリモート接続も可能です。
- マイコンデバイス設定:「Target device」項目の「…」オプションをクリックして、ターゲットボード環境に合わせてマイコンデバイス設定ダイアログからデバイス名を設定します。J-Memツールのメモリバイトオーダーは、デフォルト設定は「リトルエンディアン」モードですが、ビッグエンディアンモードのメモリバイトオーダー設定に変更可能です。以下は、RX64Mデバイスを選択する事例です。
- デバッグポートインターフェース設定:ターゲットボード側のデバッグインターフェースケーブルのピン仕様を確認して、ターゲットマイコンとのインターフェースモード(JTAG/SWD/FINE/ICSP)を設定します。ArmコアマイコンデバイスはJTAG又はSWDを選択します。RXコアマイコンデバイスはJTAG又はFINEモードインターフェースをサポートします。「Speed」項目のオプション設定からデバッグインターフェースクロック(JTAGクロック、SWDクロックなど)を選択します。JTAGクロックのオプション設定:自動クロック、アダプティヴクロック又はマニュアルモードで固定クロック
設定後に「OK」ボタンをクリックしますと、ターゲットマイコンへの接続後にJ-Memツールのメインウインドウに0x000000アドレスのデータ内容(8-bit単位)が表示されます。
マイコンデバイスの0x000000アドレス空間が標準メモリ領域ではない(Reserved、未使用など)場合は、「--」文字が表示されます。 以下は、STM32U575デバイス接続の事例です