HowTo:使用方法・手順説明

更新日:2021-05-03

J-Link Commanderツールの使用方法


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ターゲットマイコンデバイスに接続:

J-Linkプロンプトコンソールに「connect」コマンドを入力します。

Type "connect" to establish a target connection, '?' for help
J-Link>connect
Please specify device / core. : MK66FN2M0XXX18
Type '?' for selection dialog
Device>

「?」を入力してマイコン選択ダイアログを開きます。

Type '?' for selection dialog
Device>?
Device Selection

RXマイコン環境での設定事例:

以下、RX71Mマイコンデバイスの接続事例を解説します。テストボードではJTAGポート接続ケーブルは「J-Link RX Adapter」を使用しています。

ターゲット基板のマイコン型番を確認して、マイコン選択ダイアログから「RX71M」デバイスを選択します。
Manufacturer: Renesas、Device: R5F571ML

CPU Selection
Device>?
Please specify target interface:
  J) JTAG (Default)
  F) FINE
TIF>

接続モードを選択します。 以下、「J」を入力してJTAGモードを選びます。「JTAGConf>」プロンプトからENTERキーを押してデフォルト設定のまま進みます。

TIF>J
Device position in JTAG chain (IRPre,DRPre) : -1,-1 => Auto-detect
JTAGConf>
Specify target interface speed [kHz]. : 4000 kHz
Speed>

ターゲットボード接続で安定して使用可能なクロック値(単位:kHz)を設定します。デフォルトクロックの4000kHzで問題なければEnterキーを入力します。

ハードウェア関連の問題がなくデバッグポート接続に成功する場合は、マイコンデバイス設定完了後に「J-Link>」コマンドプロンプトに戻ります。

Specify target interface speed [kHz]. : 4000 kHz
Speed>2000
Device "R5F571ML" selected.

Connecting to target via JTAG
TotalIRLen = 8, IRPrint = 0x00C1
JTAG chain detection found 1 devices:
 #0 Id: 0x0D020447, IRLen: 08, RX71M Core
Found Renesas RX71M device
Debugger authenticated successfully.
Endian: little
RX71M identified.
J-Link>

Cortex-Mマイコン環境での設定事例:

以下、nRF52832マイコンデバイスの接続事例を解説します。テストボードではデバッグポート接続ケーブルは「J-Link Cortex-M 9-Pin Adapter」を使用しています。

ターゲット基板のマイコン型番を確認し、マイコン選択ダイアログから「nRF52832」デバイスを選択して、「OK」ボタンをクリックします。
Manufacturer: Nordic Semi、Device: nRF52832_xxAA

CPU Selection
Device>?
Please specify target interface:
  J) JTAG (Default)
  S) SWD
  T) cJTAG
TIF>

接続モードを選択します。 以下の事例では、「S」を入力してSWDモードを選びます。

TIF>S
Specify target interface speed [kHz]. : 4000 kHz
Speed>

ターゲットボード接続で安定して使用可能なクロック値(単位:kHz)を設定します。デフォルトクロックの4000kHzで問題なければEnterキーを入力します。

ハードウェア関連の問題がなくデバッグポート接続に成功する場合は、マイコンデバイス設定完了後に「J-Link>」コマンドプロンプトに戻ります。

Speed>
Device "NRF52832_XXAA" selected.

Connecting to target via SWD
InitTarget() start
InitTarget() end
Found SW-DP with ID 0x2BA01477
DPIDR: 0x2BA01477
Scanning AP map to find all available APs
AP[2]: Stopped AP scan as end of AP map has been reached
AP[0]: AHB-AP (IDR: 0x24770011)
AP[1]: JTAG-AP (IDR: 0x02880000)
Iterating through AP map to find AHB-AP to use
AP[0]: Core found
AP[0]: AHB-AP ROM base: 0xE00FF000
CPUID register: 0x410FC241. Implementer code: 0x41 (ARM)
Found Cortex-M4 r0p1, Little endian.
FPUnit: 6 code (BP) slots and 2 literal slots
CoreSight components:
ROMTbl[0] @ E00FF000
ROMTbl[0][0]: E000E000, CID: B105E00D, PID: 000BB00C SCS-M7
ROMTbl[0][1]: E0001000, CID: B105E00D, PID: 003BB002 DWT
ROMTbl[0][2]: E0002000, CID: B105E00D, PID: 002BB003 FPB
ROMTbl[0][3]: E0000000, CID: B105E00D, PID: 003BB001 ITM
ROMTbl[0][4]: E0040000, CID: B105900D, PID: 000BB9A1 TPIU
ROMTbl[0][5]: E0041000, CID: B105900D, PID: 000BB925 ETM
Cortex-M4 identified.
J-Link>

デバッグポート接続にエラーが発生する場合は、以下の点を確認ください。

  • JTAGケーブルを逆に挿していませんか?
  • デバッグインターフェースモード設定(JTAG、SWD、cJTAG、FINE等)は合っていますでしょうか?
  • 対象インターフェースモードに合わせてボード側のデバッグコネクタのPIN仕様を確認ください。
  • J-LinkデバッグコネクタのPIN1(VTref信号)はターゲットボードのVCCに接続されていますでしょうか?
  • マイコンデバイスによりましてCPU接続の時にハードウェアリセット処理が必要の場合があります。J-LinkコネクタのPIN15(RESET信号)をマイコン側のリセット線に接続して確認ください。
  • J-Link本体のファームウエアは古いバージョンを使用されている場合は、最新版のファームウエアにアップグレードして確認ください。


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