商用開発利用モデルの種類(機能で選ぶ)
- J-Link BASE:
デバッガとしての基本機能に絞ったローコストモデル。様々な統合開発環境とセットで利用するには、最適なモデル。 - J-Link BASE Compact:
J-Link BASEのコンパクトモデル。性能、機能、価格は全く同じで、筐体サイズの違いだけとなります。 - J-Link PLUS:
ソフトウェア機能をすべて利用可能なベーシックモデル。全ての「J-Link Software」をバンドルしており、書込ツールなど様々なユーザ様の要求に応えることが可能です。 - J-Link PLUS Compact:
J-Link PLUSのコンパクトモデル。性能、機能、価格は全く同じで、筐体サイズの違いだけとなります。 - J-Link ULTRA+:
ソフトウェア機能をすべて利用可能な高性能モデル。高速なターゲットインターフェースをサポートし、Cortex-A/R 等の高性能CPUに最適なモデル。 - J-Link PRO:
ソフトウェア機能をすべて利用可能なハイエンドモデル。Ethernet 接続をサポートし、リモートデバッグにも対応。 - J-Trace PRO Cortex-M:
Cortex-Mコア専用各種トレース機能対応デバッガプローブ。USB3.0 またはEthernet からトレースデータをリアルタイムにPC 側へ取得することができます。 - J-Trace PRO Cortex:
Cortex-A/R/Mコア各種トレース機能対応デバッガプローブ。USB3.0 またはEthernet からトレースデータをリアルタイムにPC 側へ取得することができます。
評価や学術、非営利目的の趣味利用モデル
※ 商用開発利用、量産品の開発目的においては、「J-Link LITE」および「J-Link EDU/Mini」は選択肢から外れます。
それぞれ、ライセンス条件で許可される利用目的を限定しています。
「J-Link LITE」は添付された評価ボードの評価利用のみ利用許諾
「J-Link EDU/Mini」は教育機関における学術利用、非営利目的の個人での趣味利用
J-Linkモデルのご選択に関わる点は主に以下の3つです。
- JTAG/SWDクロック(BASE/PLUS:最大15MHz、ULTRA+/PRO:最大50MHz)
- フラッシュ書き込みサポート:
J-Linkシリーズプローブでの内蔵フラッシュ書き込みは以下の2つのモードをサポートします。
- J-Linkモード(対応IDEやコマンドラインでのフラッシュ書き込み)
- J-Flashモード(生産向けのフラッシュ書き込み:要J-Flashライセンス)
- フラッシュ上の無制限ブレークポイント設定機能(Flash-BPライセンス):
通常は内蔵フラッシュにロードしたコードのステップ実行やデバッグ操作にはH/Wブレークポイントが使用されますが、CPUコア・マイコンにより制限があり、5-6個以上の設定はできません。Flash-BP機能を使用する場合は、フラッシュに関わらずRAMと同様にソフトウェアブレークポイントの設定(無制限)が可能です。J-Link PLUS以降のモデル(PLUS/ULTRA+/PRO)はFlash-BP機能ライセンスが本体に含まれております。
デバッグインターフェース(JTAG/SWD/FINE等)クロックが低いRX、PICやCortex-M環境の場合はコストパフォーマンス的に「J-Link BASE」や「J-Link PLUS」をおすすめします。元々サイズの小さなJ-Linkシリーズですが、コンパクト版を使用する事により、作業スペースの拡大にさらに貢献することができます。10MHz以上の高いデバッグインターフェースクロックのCortex-A/R環境では「J-Link ULTRA+」や「J-Link PRO」モデルを推奨します。
コードプロファインリング、全命令トレース解析が必要な場合は、ETMトレースをサポートする「J-Trace PROシリーズ」をご検討ください。
JLink/JTrace製品選定について【ARM】