オープンなインターネット環境に接続する製品は、多くの脅威から機器を保護する必要があります。一方、マイコンベースの製品においては、リソースが限られており、脅威に対する対策に多大なリソースを消費することは、価格競争力を落としてしまうリスクもあります。
SEGGERのツールとソフトウェアコンポーネントは、コンパクトなソフトウェアを開発するために有用なソリューションを持っています。ソフトウェア設計において、市場でのアップデートに備えて、従来のベアメタル環境及びRTOS環境においてもファームウェア更新のための仕組みを備えておくことが重要になります。SEGGER社では、ファームウェア更新用のブートローダ「emLoad」や暗号化ライブラリ「emCrypt」を中心に提供できます。
ベアメタル(non-RTOS)環境、RTOS環境で利用可能なブートローダの仕組みを提供します。インターネット経由(要TCP/IPスタック)、USB、SDなど様々なインターフェースをサポートします。
多くの暗号アルゴリズム・鍵認証プロトコルをサポート。オープンソースを一切含まず、より高いセキュリティを実現します。
圧縮データで送受信することにより、通信量を削減し、運用コストを削減することができます。
量産テストと生産時量産ソフトウェア書込において、開発チームと生産部門が物理的に離れている場合や他社に生産委託する場合、ソフトウェア資産管理が重要なポイントとなります。特に国境を越えた生産委託の場合は適切にソフトウェアIPを保護する必要があり、不正な量産・複製を防ぐ必要があります。FlasherシリーズとemSecureにより、適切なソフトウェア管理を可能とします。
量産用書込ツール「Flasher」機器内に安全な状態でソフトウェア資産を格納し、外部からのソフトウェア読み取りを防ぐことができます。
遠隔地・国外に生産設備として、本製品を設置し、製品開発・運用部門から生産用のファームウェアをクラウド経由で管理することができます。
不正改造・不正量産を防ぐことができる暗号認証ゲートウェイソフトウェア。マイコンデバイスに書き込まれるファームウェアが正規のものである事を認証し、不正なファームウェアが導入されることを防ぎ、正規のファームウェアが不正なハードウェアに書き込まれる事などを防ぐことができます。
開発設計段階において、ブートローダシステム「emLoad」を組み込むことで、市場にある製品のアップデートをインターネット経由やその他の手法(USBメモリ・SDカード)などで行うことが可能になります。また開発段階で暗号化の仕組み・圧縮解凍のシステムを導入しておくことで、よりセキュアに効率的なファームウェア更新を実現することができます。またフィールドスタッフがファームウェアを更新できる仕組みとして「Flasher Portable PLUS」をツールとして用意しています。
「Flasher Portable PLUS」は量産ツールとしても利用可能な他、バッテリーを内蔵し、完全なスタンドアロンのファームウェア書込環境を提供します。
SEGGER + EmbITeKでは、IoT機器開発をサポートする開発ツール(SEGGER Embedded Studio)、デバッグツール(J-Link / J-Trace)。ロイヤリティ不要のソフトウェアコンポーネント(RTOS、ミドルウェア)、量産メンテナンスツール(Flasherシリーズ)とsPLMをソフトウェア面からトータルでサポートする製品を提供しています。