更新日:2024-12-03
Flasherシリーズ及びJ-Link PLUS以降のモデルの製品(PLUS、PLUS Compact、ULTRA+、PRO)は量産書込み専用「J-Flash」ツールが使用可能です。J-Flashプログラムは「J-Link Software」及び「Flasher Software」パッケージに含まれています。※RZ/G3Sデバイスへの環境には、ハードウエアバージョンが最新J-Link/Flasher本体をご使用ください。
以下、RZ/G3S-EVKIT評価ボード環境での「J-Flash」ツールの操作方法を説明します。
評価ボードの「SW_MODE」DIP-SWをQSPIブートモード(Boot Mode #7)に設定します。
J-Linkを接続し評価ボードに電源を入れて、パソコンのスタートメニューからSEGGERソフトウエアパッケージの「J-Flash」プログラムを起動します。実行後に「Welcome to J-Flash」ダイアログが表示されます。以下順の操作で新規デバイス設定ダイアログを開きます。
Target Device Settingダイアログから「R9A08G045S33_M33_0」デバイスを選択し「OK」ボタンをクリックします。
Flash Banks設定グループの「0x80000000 External QSPI Flash(Secure)」を有効に選択し「OK」ボタンをクリックして新規J-Flashプロジェクトを作成します。
「File」→「Save project」又は「Save project as..」メニューコマンドでプロジェクトを保存します。
書き込むイメージデータのアップロード:
「File → Open data file」コマンドでQSPIフラッシュに書き込むデータファイル(*.mot、*.srec、*.hex、*.bin、*.raw、*.elf)を開きます。バイナリデータファイルの場合は、表示されるダイアログボックスに「80000000」を入力します。MOT/HEX/SREC/ELF式データファイルの場合はアドレス情報はイメージファイルに含まれていますのでロードアドレス設定は不要です。
※「Edit → Relocate」コマンドでオフセットアドレスを指定してMOT/HEX/SREC/ELF式データイメージを別アドレスに移動可能です。
Production/Autoモード書き込み操作:
ターゲットメニューから「Target → Production Programming」コマンドで、Erase → Program → Verifyを実行します。書き込み処理の結果はメッセージダイアログで表示されます。また、詳細はログウインドウに表示されます。
J-Flash プログラムで Flasher-ARM / Flasher-PRO 本体のコンフィグレーション設定を行ってから、パソコン接続なしで Flasher 本体のみでターゲットボードのフラッシュ書き込みを行うモードは、スタンドアロンモードといいます。
スタンドアロンモード対象Flasherモデル:Flasher ARM、Flasher Portable PLUS、Flasher PRO、Flasher Compact
以下、スタンドアロンモード書込み設定及び操作方法を説明します。
Flasher本体を評価ボードに接続して、RZ/G3S用J-Flashプロジェクトを起動します。Flasher-ARM/Flasher-PRO 本体の RS232 コネクタをシリアルケーブルで接続して、パソコンのシリアルポートコンソール(TERATERM 等)からステータス確認及び ASCII コマンド実行できます。
RS232 ターミナル・コンソール設定:Baudrate 9600bps / 8 data bits / No Parity / 1 Stop bit
※ Flasher Portable PLUS本体の場合は、本体の画面からステータスを確認します。
ボードに電源を入れます。J-Flash メニュー「File → Download config & data file to Flasher」コマンドで、プロジェクトのコンフィグレーション設定ファイル(*.CFG)及びデータファイル(*.DAT)を Flasher 本体にダウンロードします。
Flasher 本体をパソコンから切断し、外部 USB 電源アダプタから電源を供給してFlasher 本体を起動します。Flasher 本体の PROG/START ボタンを押してターゲットフラッシュの書き込み及びデータ確認を行います。Flasher 操作(マイコン接続、ERASE、PROGRAM、VERIFY 等)の時にステータス情報は Flasher に接続されている RS232 コンソールに表示されます。
RS232コンソールから「#AUTO」コマンドを実行しますと、-Flash ツールの「Target → Production Programming」コマンドと同じ操作(ERASE→PROGRAM→VERIFY→)を行います。