HowTo:使用方法・手順説明

更新日:2022-11-25

Flasher本体の内部データを読み出す方法は?


以下の方法で、Flasher本体のファイルへアクセス可能です。

  1. MSDモードに設定してファイルアクセス
  2. FTPクライアント
  3. J-Flash又はJ-Flash SPIツールのFileメニュー
  4. RS232/LANコンソール
  5. J-Link Commanderプロンプト

※ セキュアフラッシング機能でフラッシャ本体の「_SECURE」フォルダにコピーされているファイルデータのアクセスはできません。


MSDモードに設定してファイルのアクセス

MSDモードで接続した場合は、パソコンのファイルエクスプローラーからFlasher本体の内蔵フラッシュのファイルデータの確認、コピー、削除等の操作が自由に出来ます。

Flasher MSD Open

MSDモード設定方法:

  1. Flasher本体の「PROG」ボタンを押した状態でパソコンのUSBポートに接続します。
  2. パソコン側にFlasher本体をUSBディスクとして認識されるまで(1~2秒ぐらい)「PROG」ボタンを押し続けます。
Flasher MSD Setup

PC側のFTPクライアントツールからアクセス

Flasher本体は、FTPサーバー機能に対応しています。PC側のFTPクライアントツールからFlasherに接続し、本体のデータ・コンフィグレーション設定・LOGファイル等へ読み書きアクセスが可能です。書き込み結果のログファイルもFTP サーバから取得することができ、書き込み結果、書き込み時間、ターゲットに書き込んだシリアル番号などを確認することができます。

Flasher本体のTCP/IPインターフェース設定方法はこちらLAN connection

※ LANインターフェースをサポートしないFlasher Portable PLUSモデルはFTPクライアントツールから接続できません。Flasher Compactモデルの場合は「Flasher HUB」経由でFTPクライアントツールから接続可能です。

FTPc example

以下のログイン設定でFlasher本体のFTPサーバーへ読み書きアクセスは可能です。

ユーザー名:admin
パスワード:1234

※ ユーザー名・パスワードの変更は出来ません。
※ ユーザー名なしでのログインの場合は、読み取り専用アクセスに制限されます。


J-Flash/J-Flash SPIツールから本体のディスク内容を確認

バージョンV7.64以降のJ-Flash及びJ-Flash SPIツールはFlasher本体のデータ確認用メニューコマンドをサポートします。
メニューバーの「File → Show files on flasher..」コマンドで接続されているFlasher本体のディスク内容を専用ダイアログに表示します。

Show Files on Flasher

Flasher filesダイアログからファイルを選択して「Transfer file to PC」ボタンコマンドでFlasherディスクのファイル(ログ情報等)をパソコン側のフォルダにコピーできます。また、マウスのDrag&Drop操作でパソコン側のファイルをFlasherディスクにコピー可能です。コピーするファイル名の最大文字数が「8」となります。Longファイル名はサポートしておりませんので注意してください。

※ 本機能を使用するには最新ハードウエアバージョンのFlasherモデルが必要です。


RS232/LANコンソールから本体のディスク内容を確認

TELNETコンソール又はRS232シリアルポートコンソールからASCIIコマンド操作でFlasher本体のファイルアクセスは可能です。
RS232シリアルポートコンソールのデフォルト設定:9600bps / 8 data bits / No-Parity / 1-Stop bit

対応ファイルI/Oコマンド:

  • #FLIST:Flasher本体のファイル一覧を表示します。
  • #FDELETE:指定ファイルを削除します。
  • #FOPEN:指定ファイルコントロールを開きます。
  • #FREAD:ファイルデータ(バイナリ式)を読み出します。
  • #FSIZE:ファイルサイズを表示します。
  • #FWRITE:指定データの書込みを行います。
  • #FCLOSE:ファイルコントロールをクローズします。
  • #MKDIR:フォルダを作成します。
  • #FCRC:指定ファイルのCRCチェックサムを表示します。
ASCII command

※ バイナリ式データアクセスとなります。ASCII文字列は使用できません。
※ Flasher Portable PLUSモデルはASCIIコマンド操作できません。


J-Link Commanderプロンプトコマンドで本体のディスク内容を確認

J-Link CommanderツールのプロンプトからFile I/OコマンドでFlasher本体のディスクデータにアクセス可能です。

対応ファイルI/Oコマンド:

  • FList:Flasher本体のファイル一覧を表示します。
  • FDelete:指定ファイルを削除します。
  • FShow:指定ファイルのデータ内容を表示します。
  • FRead:指定ファイルのデータ(バイナリ式)を読み出します。
  • FSize:指定ファイルのサイズを表示します。
  • FWrite:指定ファイルの書込みを行います。
Show Files Commander
J-Link Commanderツールの使用方法はこちら
J-Link Commanderについて

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