HowTo:使用方法・手順説明

更新日:2022-12-26

ターゲットフラッシュのデータを読み出して保存します


J-Flashツールの「Target→Manual Programming→Read back」コマンドでターゲットフラッシュのデータ読み出しは可能です。但し、マイコン側でロックがかかっている場合は、解除しての読み出しはできません。

以下、J-Flashツールからターゲットフラッシュのデータを読み出す方法を解説します。

ターゲット基板に接続

J-Link / Flasher本体をパソコンに接続(USB又はLANポート)してデバッグインターフェースケーブルをターゲット基板に接続します。

Connect Target

J-Flashツールの「Target → Connect」コマンドでターゲット基板のマイコンデバイスとのデバッグポート接続を確認します。

フラッシュデータの読み出し

J-Flashツールの「Target → Manual Programming → Read back」コマンドでターゲットフラッシュのデータを読み出します。「Read back」コマンドは以下の3つの読み出しモードがあります。

  1. Selected sectors(Alt+F10)
    J-Flashプロジェクト設定(Project settingsダイアログのFlashタブ下の設定)で各フラッシュBankの「Sector selection」項目の一覧にティックを入れて有効に設定されているフラッシュセクター空間のみデータを読み出します。
  2. Entire chip(F10)
    J-Flash対応の全フラッシュメモリ空間のデータを読み出します。
  3. Range...
    ユーザ指定アドレス空間のフラッシュデータを読み出します。
    ※ J-Flash未対応のフラッシュメモリ、SRAM、IOアドレス空間の読み出しは出来ません

「Read back」コマンド実行後に読み出したデータはJ-FlashのTarget memoryウインドウに表示されます。

注意点:

セキュアモード(Read Protect・読み出し不可)に設定されているマイコンデバイスに対して「Read back」コマンドを実行する場合は、データ読み出しは出来ません。セキュアモード解除の時にマイコンデバイスのフラッシュデータがすべてクリア(0xFFデータ)されてしまう場合がございます。

読み出したデータを保存

J-Flashツールの「File→Save data file..」又は「File→Save data file as..」コマンドで、読み出し後にTarget memoryウインドウに表示されているデータをファイルとして保存可能です。
保存形式は以下のファイル種類をサポートします。

  • Motorola S file(*.mot、*.srec、*.s19、*.s28、*.s37、*.s)
  • Intel Hex file(*.hex)
  • Intel MCS-86 Hex file(*.mcs)
  • Binary file(*.bin)
  • Binary file(*.raw)
  • ANSI "C" file(*.c)
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