FAQ:よくある質問

更新日:2022-11-30

質問:デバッグポートコネクタにVTREF信号無しで接続できますか?


J-Link/J-Traceは、デバッグポートコネクタのVTref信号(PIN-1)経由でターゲットに電力が供給されているかどうかを確認し、ターゲット側の電圧に合わせて、JTAG/SWD信号の出力レベルを制御します。 基本的にVTref信号をマイコン側のVDDに接続することを推奨します。
以下、VTref信号をハードウェア的に接続しない場合の利用方法を案内します。

【方法-1】:VTref信号の固定値を設定

J-Link Softwareパッケージの「J-Link Commander」ツールから、VTREFコマンドでVTref信号を固定値(ミリV単位)に設定可能です。

参考情報:VTref信号をターゲット基板に接続無しで固定値に設定する方法

※ VTREFコマンドで設定可能な電圧は、最大 3300 mV までとなります。ターゲットマイコンの電圧(VDD)が3.3V以上の場合、VTREFコマンドでの設定は出来ません。


【方法-2】:J-Link Supply Adapterを導入

別オプション製品の「J-Link Supply Adapter」アダプタを使用することでターゲットからVTref(PIN-1)の接続が不要になります。J-Link/J-Trace本体のPIN-19から出力する電源をVTref信号に共有します。本オプションアダプタでは、VTref信号への供給電圧はデフォルト「3.3V」ですが、アダプタ基板上の抵抗(Rx)を変えることで、それ以外の設定で利用可能です。

Supply AdapterSupply Adapter block

参考情報:PIN-19から電源を共有する設定手順

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