更新日:2024-07-23
考えられる原因:
J-Flash / U-Flash / J-Flash SPIツールから書き込み可能なフラッシュ領域はフラッシュローダ対応のメモリ範囲です。 例えば、STM32F769NIマイコンデバイスへのフラッシュ書き込みプロジェクトの事例で説明しますと、書き込み可能なメモリ空間は以下の通りです。
フラッシュ空間1 → 0x08000000 ~ 0x081FFFFF
フラッシュ空間2 → 0x1FFF0000 ~ 0x1FFF001F
フラッシュ空間3 → 0x90000000 ~ 0x9FFFFFFF
それ以外のメモリ空間(レジスタIOメモリ領域、内蔵SRAMメモリ空間など)へのダウンロード・書き込みは出来ません。
アプリケーションデータイメージファイルにフラッシュ空間以外のSRAMアドレスのデータが含まれている場合は以下のようにエラーダイアログが表示されます。
解決方法:
以下の手順でアプリケーションイメージデータファイルから書き込み対象外のアドレス「例:0x20020000 - 0x200203FF」空間のメモリデータを削除します。
NOTE:
開発用「Debug」ビルド構成で作成しましたイメージデータにはRAM空間及びレジスタ設定など含まれている場合がございます。J-Flashツールでのフラッシュ書き込みは「Release」ビルド構成で作成しましたイメージデータファイルをご使用ください。
エラーとして報告されているアドレスメモリ空間がフラッシュメモリ領域内のアドレスの場合は、以下の点を確認してください。
解決方法:
エラーとして報告されているアドレスメモリ空間のフラッシュバンク及びセクターを有効に設定します。
J-Flashプロジェクトにバイナリ(*.bin式)ファイルをアップロードするときに「Start Address」ダイアログに入力するアドレス値が間違っていませんでしょうか?
解決方法:
フラッシュローダ対象のフラッシュメモリ空間のアドレス範囲はJ-Flashプロジェクトの「Project Information」ウインドウから確認してください。フラッシュのアドレスに合わせて「Start Address」の設定値を入力します。又は、アドレス情報が含まれているSREC/MOT/HEX式のアプリケーションデータファイルをご使用ください。
Flasher本体・付属ケーブルのサイズ情報を知りたい。